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わたしたちのビジョン&ミッション
NPO法人子育て学協会は、設立母体である㈱アイ・エス・シーとともに、
「子育てに関わる保護者や人の成長」と
「豊かな心と言葉を持つ子どもたちの育成」 を実現し、
人を大切にする社会を目指す。
というビジョンを掲げています。
また、
「幼児期の子どもたちが心身ともに健康に育つために必要な、
子育てに関わる人々の意識改革・成育環境の向上」
をミッションとして活動しています。
わたしたちの問題意識
目に見えるスキル教育へ偏り、「樹の根が整いにくい」現代子育て事情
2010年に行われた、ベネッセ次世代育成研究所の調査によると、
1~6歳の47.4%が、スイミング・体操・英会話・通信教育などの習い事をしているそうです。
私たちの教育概念「自ら伸びる樹の育成」
一方で、昔に比べ、子どもを取り巻く環境で大きく変わった要素が3つあります(上図参照)。
これらは、発達心理で明らかにされている幼児期の獲得課題や、
また私たちが18年以上幼児教室を運営する中で大切にしてきたことに照らしても、
明らかに「樹の根=人格形成の基盤」にマイナス影響を与えていると考えられます。
「“樹の根”が整わない」とはどういうこと?
子どもが心の安定が得づらい
もし親子が不安定な時期があっても、
昔なら、近所の大人や近くにいる親族などが補ってくれたことが、
今は得にくくなっています。人的環境が乏しくなってきたことで、
子どもが心の安定が得づらい構造になったと言えるでしょう。
子どもが自らの“快”を心に刻みにくい
子どもらしい余裕の少なさは、
子どもが心地よいこと・好きなことを感じ、
親が見守ってくれている安心感の中で、
それに浸る経験を減らしています。
子どもが自らの“快”を心に刻む度合いが
減っているということです。
人としてのベースが崩れている
特に就寝・睡眠時間の乱れの悪影響については、
既に様々な研究者が指摘しています。
こういった人としてのベースが崩れてしまうと、
人に優しくする・集中してやりきる、
といったその他の自律習慣の獲得にも、
もちろん悪影響が出てきます。
幼児期の問題が、青年期の問題に繋がる
幼児期から「自分らしさ」を見に付けられず、
青年期にアイデンティティの確立がうまくいかなかった場合は、
例えば以下のような問題に直面します。
- コミュニケーションスキルの問題以前に、
他人と親密な人間関係を作れない - 自分で「選択する」とこと、
またそこで自分がすべきことに集中することができない - 自分に自信がなく、自己肯定感が低い
幼児期の人格形成の基盤が受けた影響と繋がっています

- ニート60万人(H23)
- 引きこもり69.6万人(H22内閣府定義)
- 小中高不登校件数17.5万人(H22)
- 自立していない
- 積極性が無い
- 無気力
- 社会性の欠如
- 学ぶ意欲・主体性の低下
その幼児期においてサインを出していることが多いのです。
例えば、「大人への依存」「チック」「睨む」など、
幼児期の問題行動と青年期の問題行動はつながっています。
子どもたちを“太い幹をもった大樹”にするために
私たちは、これらの問題意識を背景に、
現代日本の幼児教育において欠落している、
「幼児期からのアイデンティティ教育」と
「子育てためのファミリービルディング」を提唱し、
実践・普及活動を行っています。
子どもが「自分らしさを確立」する3のアプローチ
アプローチ1「学び合う」
パパママ向け子育て学講座
ご家庭で人格形成の基盤「樹の根」を整えるために、「これだけは知っておきたい」発達予防学入門編です。
子どもの発達を知り、普段の接し方を学びます。
アプローチ2「育ち合う」
WithBookプログラム
大人が言葉かけの仕方を意識し、親子のプロセスを楽しむ質の高い時間を作る教材です。
アプローチ3「寄り添う」
子育ての専門家「チャイルド・ファミリーコンサルタント」を養成講座
親子の育ち合いを「親と子どもの相互性」を考え、支援する専門家の養成講座。一般向け講座の他、園などの法人研修としても実施しています。