子育て学協会会長 山本直美より
笑顔あふれる社会へ
子どもが心身ともに健やかに育つためには、何が必要なのでしょうか?
これまで幼児教育を通して、たくさんの親子を見守ってきた私が到達したひとつの解は、子育てを今だけでなく、子どもの将来に繋がるものと捉え、周囲の大人が幼児期において気をつけるべきことを理解した上で、子どもたちと接するということです。
子どもにとって、周囲の人的環境がどれほど大きなものであるか、そして、日常の家族のあり方が人格形成の基盤にどのような影響を与えるかということを知り、青年期に起こる問題を予防する発達予防学という観点で、大人が学びを深めることが、子どもの健全な成長を支援することに繋がると考えています。
子どもは周囲の大人たちを成長させるために生まれてきている、私はそう信じています。
何か課題が生じれば、ともに向き合っていく-子育てを通じた親子の学びは無限にあり、大人も、そして家族も、成長しているのです。一つとして同じ家族はありません。自分たちらしい家族づくり=ファミリービルディングにおいて、“育ちあい”はとても重要なテーマです。
当協会では、子育ての専門家 チャイルド・ファミリーコンサルタントが、家族に寄り添い、親子の育ちあいを支援し、子育てに関する多くの学びを提供する活動を行っています。
様々な機会を通じ、学び合うことで、安心して子育てをできる家族が少しでも増え、ひとりでも多くの子どもが「自分らしさ」を確立し、健全に成長していく姿を見守ることができたら、これほど幸せなことはありません。
それぞれの家族が、それぞれの家族らしさを育み、笑顔あふれる社会になることを心より願っております。
会長 山本直美(やまもと なおみ)について
NPO法人子育て学協会 会長
株式会社アイ・エス・シー 代表
(Infinite Stage for Children)
チャイルド・ファミリーコンサルタント日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。
幼稚園教諭を経て、95年株式会社アイ・エス・シーを設立、
自らの教育理念実践の場として
保護者と子どものための教室『リトルパルズ』を開設。
以来、1歳から小学校低学年までの子どもたちを育て続けている。04年、キッザニアの立ち上げに際し、安全管理・プログラムの監修・助言を行う。
08年、アイ・エス・シーで研究・実践してきた
理論・プログラムのさらなる普及のため、NPO法人子育て学協会を設立。09年より、リクルート社事業所内保育園の運営を受託。
発達予防学による「幼児期からのアイデンティティ教育」の実践のため、
各地で子育て学関連の講演を継続しているほか、
保育者・親子向けに様々な講座・教室を実施し続けており、
企業の従業員子育て支援の一環で、「子育て学講座」も提供している。
- 保護者と子どものための教室『リトルパルズ』
- 独自教育プログラム『WithBookプログラム』
- 子育ての専門家『CFC(チャイルド・ファミリー コンサルタント)』の育成
- 株式会社リクルート社事業所内保育所『And‘s』の運営
- 『ウィズブック保育園』 ほか、都内20園、名古屋8園の運営
- 企業内研修、パパママ向け講座、キッザニアプログラム監修、育児関連書籍出版
- 経済界・ゼクシィへコラム掲載、日経DUAL、徳島新聞など地方新聞、各種連載歴。